GDP成長率について

(2015年)8月に発表された日本の4~6月期実質国内総生産(GDP)は前期比年率で1.6%減と、昨年7―9月期以来3四半期ぶりのマイナス成長になった。ただ、市場の予測に比べると下落幅は小さく、1~3月期も前期比年率で3.9%増から4.5%増に上方修正であった。

この結果、今年前半の実質GDP成長率は年率換算で1.5%程度であり、決して満足できるものではないが、それなりに改善してきていると評価できる。なぜなら、リーマンショックの影響がなくなった2011年以降昨年までの4年間の実質GDP伸び率が平均0.7%程度に留まっていたことを考えれば、今年前半の成長率は堅調だったと言える。振り返ると、昨年までの4年間の欧米新興国のGDP成長率はばらつきはあるものの日本とは逆に堅調に推移していたが、今年以降は中国経済の減速傾向が目立ち始めてきている。特に中国は経済情勢悪化により内部調整として通貨切り下げを実施し市場ではさらなる切り下げ観測も出てきている。そして、本日発表された中国の製造業PMIは五ヶ月連続で景況改善と悪化の分かれ目となる50を下回り、中国経済の悪化がより深まっていく印象を市場に強く与えた。