中国の動きについて

今回発表のGDPは前期比マイナスではあったが、最近は日本以上に世界経済の不調が目立つ。今年前半の世界全体の実質GDP成長率は、中国やブラジル、ロシアなど新興国経済減速の影響で、年率1.9%に留まったと見られる。世界経済の潜在成長率は2.7%前後と推定されているが、今年の早い段階では、今年の成長率は3%程度まで伸びるとされていたにもかかわらず大幅に減速してしまった。これに対し市場や主要先進国の経済アナリストは世界経済の潜在成長率の推定自体が甘すぎたのはとの指摘が出てきている位である。しかし、将来の株価や為替相場を占う上では潜在成長力よりも実質成長率のパフォーマンスを適時に評価しないと激しく揺れ動く市場の動きに追随していけないだろう。今後しばらくの間、市場の行方を占うために最重なのは、仮説をたてシミュレーションをきめ細かく行うことだと思う。そして、短中長期的な為替相場の予測に欠かせないポイントは、今後中国元の切り下げが実行された場合と世界経済が低迷から抜け出せない場合には円買いが進むかどうかである。